8月4日(火)から8月9日(日)まで「造形のフローラル」展を開催しています。
2020第2回「造形のフローラ」展に寄せて
「和の美」という言葉がある。その「和の美」には。〈クールは美〉
があるという。つまり欧米にない素晴らしい美が存するという
わけだ。その(クールな美〉の一つがいけばな芸術である。
これまでもいけばな芸術は時代の変化に敏感に反応しながら
発展してきた。今回は第2回展となり、新メンバーも加わった。
それぞれが組織の縛りから離れて、現代を意識した造形に挑む
ことになった。非花を主たる素材にしながら、そこからどんな斬新
な思考が生まれるか大いに期待している。造形とは、素材
(物資)を自らの思考・観念に取りこみながら、今までにない新しい
空間を創生することでもある。そしてそれは、なによりも血の通った
(いのちのかたち)を生み出す高次な行為でもある。
この新鮮な施行が、参加した作家にとっても大きく羽ばたく契機になるであろう。
それがいけばな世界にも、いい意味で化学反応を及ぼすことを
願いつつ・・・・・・。
柴橋伴夫 詩人・美術評論家