9月8日(火)から9月13日(日)まで「北村哲朗彫刻展-地平と辺縁Ⅳ-」を開催しています。
樹木の彫刻を毎年発表される北村哲朗さん、今年は大滝で倒れたイタヤカエデを中心に、
トドマツ・ハンノキ・ドロノキ・クリなどの樹が素材となっています。
作品は、いずれも、樹木と人間を取り巻く世界(環世界)、さらには自然や生命現象を
対比しその構造や関係性を探ったものがテーマとなっています。
作家からのメッセージ
今回のサブ・テーマは「生成と回帰」です。生成とは事物がある状態から他の状態になることや
その過程、回帰とはひとまわりしてもとのところに帰ることです。 屹立していた樹木が倒れ大地
に帰っていく過程、つまり成りつつあるものを読み解くことで、私達が向かうべきところや
立ち返るべきところを見出したいと考えています。私にとって、一本の樹木から考えることは
地平を眺め辺縁(ローカルなもの)から考えるという大テーマ「地平と辺縁」と通底していることなのです。いずれも、樹木と人間を取り巻く世界(環世界)、さらには自然や生命現象を対比し
その構造や関係性を探ったものです。
ぜひお立ち寄りください。