「生命のリズム」をテーマにした、5人の表現者による「いのちの光」を盛り込んだ作品を展示します。
作家5人からのメッセージをお伝えします。
高橋 佳乃子(画家)
新緑の街並に恵みの雨が降り注ぎ、その温かさとやさしさに触れた日には、これからの一日一日を忘れないようにしなければと思う。
朝日を浴びてあらゆるものが、キラキラと光に満ちて輝く日には、その光景にふさわしい言葉を探そうと思う。
シジュウカラの鳴き声と二羽で遊ぶところを見た日には、その姿をしっかり目に焼き付けようと思う。
ナナカマドや芙蓉の花が色づく頃には、忘れかけていた過去の匂いが蘇り、その9月独特の哀感を含んだ匂いは確かにあると思う。
林の中でドングリがいたる所に落ちていて、ポケットいっぱい拾った日には、その緑の色と苔の感触を覚えていようと思う。
めぐる季節うつろう四季の中で、野の花を眺め、触り、手にとり、香りを楽しみ、自分の気持ちと重ね合わせ、色や形でキャンバスに記憶をとどめよう。
まだ見たことのない不思議な場面や出来事に出会うために。
『いのちのかたち ... かもしれない展』
日程:2017年1月10日(火)~1月22日(日) 月曜休館
時間:11:00~17:00(最終日は16:00まで)